あり得ない「令和のブラックマンデー」!(中)

杉村富生 兜町ワールド

古来、パニックは政策の母、という。そして、危機は必ず克服される。これが歴史の教訓である。イラン戦争→原油価格の高騰→インフレリスクの高まりが世界経済を脅かしている。物価高は市民生活を直撃する。政治はどの国も揺れている。ドイツが好例だ。こうした状況下、G7は石油の戦略備蓄の放出を決めた。1億バレルである。

この量は159億リットル(200リットルドラム缶7950万本)だ。日本の原油需要の33日分に相当する。今回は軽油(ディーゼル燃料)が中心だ。これは農業機械、トラックなどに使用される。ディーゼル燃料の価格上昇、不足は食糧生産、および物流に支障をきたすとみられていた。それだけに、今回のG7の決断は歓迎できる。

再三指摘しているように、指数(インデックス)が一気に2~3割もの下落に見舞われるショック安(暴落)とは「予期せぬ出来事」である。予想された事象がショック安を引き起こすことはない。是川銀蔵先生は「ショック安には予兆がある。だからこそ、投資家は対応する」と語っている。

ここ数日、アドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、太陽誘電(6976)、キオクシアホールディングス(285A)など売買ランキングの上位銘柄が人気を集めている。日経平均株価の上昇時は寄与度の高い銘柄(値がさ株)が買われる。当然の投資行動だろう。

某大手証券の著名なテクニカルアナリストは7~9月に、「令和のブラックマンデーに警戒を」と叫んでいたが、これを撤回した。逆に、「秋相場は強い」と。まあ、多くの投資家が暴落に備えたことだろう。すなわち、先物売り、オプションのプット買い、コール売りなどだ。現在、その手仕舞いが始まったのではないか。

10月15日(木曜)に日本証券新聞社 不動産証券化協会主催の株式講演会を開催します。
会場は札幌・北海道自治労会館、筆者(杉村富生)の登壇15:55~16:35です。
演題は『異質の国ニッポン!外国人はこれを評価!』になります。
入場は無料、ぜひご参加を。https://www.nsjournal.jp/seminar/20261025sapporo/

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