シルバーウィーク前の気迷い商状?

杉村富生 兜町ワールド

来週はシルバーウィーク(日本の株式市場は19日~23日の5連休)である。ゴールデンウィーク、正月休み前と同様、マーケットは気迷い感を強めるだろう。すでに、アメリカ市場は「夏の終わりを告げる」と称されるレイバー・デーの3連休が終わって、投資家が市場にもどってきた。とはいえ、AIセクターには不安材料が続出している。

さらに、10月はミューチュアルファンドの決算を控えている。加えて、イラン情勢は相変わらず、混乱状態である。トランプ大統領の方針は不透明だし、原油価格は高止まりしている。WTIは1ドル=100台乗せだ。これがインフレリスクを招いているのは間違いないだろう。

11月3日はアメリカの中間選挙だ。アメリカの有権者は物価高を嫌う。共和党は上院(3分の1が改選)、下院(全議席が改選)ともに厳しい状況である。アメリカの場合、ベビーブーマー世代が全人口の3割を占め、金融資産の6割を保有している。彼らはほとんどリタイアしており、雇用統計にはあまり関心がない、と思う。

これは日本の年金生活舎にもいえることだが、収入が増えていないだけに、物価上昇は困る。それと、株価だ。トランプ政権はことさら株価に気をつかっている。TACOトレードの本質は株価によって、政策が変わる、ということだ。トランプ大統領は臆病ではない。まあ、11月までには底打ち→反騰態勢に転じるだろう。

日本の金融政策はベッセント財務長官に「あやつられている」格好だが、日本の長期金利の上昇の要因は知っているはずだ。すなわち、「日銀の強烈な量的金融引き締め(QT)が元凶だ」と。10月に入ると、アメリカ側はこの点を突いてくるだろう。物色面では値動きの良さに着目、GO(581A)、太陽誘電(6976)などが狙い目となろう。

10月2日(金曜)に日本証券新聞社主催 広田証券協賛の株式講演会を開催します。
会場は兵庫・洲本商工会議所、筆者(杉村富生)の登壇15:30~16:30です。
演題は『波乱を乗り越える株式市場』になります。入場は無料、ぜひご参加を。
https://www.nsjournal.jp/seminar/20261002sumoto/

目次