キオクシアの暴落についての考察?(4)

杉村富生 兜町ワールド

まあ、アメリカンドリームの国でさえ、兆万長者の出現は歓迎されなかったと思う。この背景にはイーロン・マスク氏の行動が政治的すぎることがあろう。いずれにせよ、これがジャッジメンタル・アプローチである。この手法は世相、マーケットの話題をベースに株価を判定する。

スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(SPCX)の場合、高値圏を投機筋が売りまくった。「株価は異常」と判断したのだ。キオクシアホールディングス(285A)も同じパターンである。両者とも“夢”は大きいし、希望はある。しかし、株価は下げた。これが相場の怖さ、現実だろう。

なお「再帰性理論」は堂々めぐりのすえ、再び元に戻る。根幹を成すのは「可謬(かびゅう)」主義だ。一例を挙げると、嘘つきの男が「私は嘘つき」と言った瞬間、この男は嘘つきではない。正直者だ。理解不能なこんな事例がマーケットにあふれている。ただ、キオクシアホールディングスについていえば、「6万前後は買い」と思う。

さて、昨今は最新の技術があっという間に、陳腐化する。イノベーション(技術革新)のスピードは速い。エヌビディア(NVDA)のGPU(画像処理半導体)はデータセンターに不可欠だが、計算・記憶媒体として高帯域幅メモリ(HBM)、SSD(ストレージデバイス)、CPU(中央演算処理装置)が併用されている。

高帯域幅メモリはSKハイニックス、サムスン電子、マイクロン・テクノロジー(MU)、SSDはキオクシアホールディングス(285A)、CPUはインテル(INTC)が強い。昨年以来、これらの銘柄は需要の激増を背景に、大幅高を演じた。AI・半導体、データセンターエフェクト(効果)の本命的な存在である。

5月22日(金)に幻冬舎THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)で
『月々10万円、年120万円がず〜っと入ってくる 毎月配当株投資 』の
引用記事の連載が始まっています。
経済評論家が教える「毎月配当株投資」のコツ【第3回】
驚異の「年402万円配当」を実現した元金融支店長…〈配当長者〉を叶えた“高配当株への集中投資”という戦略【経済評論家 杉村富生が解説】
https://gentosha-go.com/articles/-/77970

目次