キオクシアホールディングス(285A)の株価が急落しているのに、好業績を背景に、「PERは7倍ちょっとなのに」と反論する人がいる。これは違う。ジャッジメンタル・アプローチは6月下旬の天井形成を示唆し、需給と人気が悪すぎる。これがPERを低下させている。
ただし、5万円前後の株価は5月連休明けのレベルだ。テクニカル的な下値のメドは最悪3万5600円がらみだが、そこまでは下がらない、と思う。今週は「突っ込み買いの吹き値売り」の投資戦術に沿って、挑戦する局面だろう。みんなが「ダメだッ」と突き放すところは意外に買い場になるケースがある。
相場には常識が通用しない局面がある。まして、「兜町の常識は世間の非常識」といわれている。多くの投資家が「効率的市場仮説」によって育ってきた。いわゆる、「株価は正しい」とか、「マーケットはあらゆる材料を瞬時に織り込む」といった考え方だ。しかし、現在の主流のヘッジファンドが信奉する「再帰性理論」は違う。
要するに、①マーケットは完全には合理的ではない、②市場には自己強化メカニズムが存在する、③株価は常に、歪む、④投資ではバブルの形成と崩壊を利用する…など。「知識についてのあらゆる主張は原理的に誤りうる」との学説は哲学である。投機筋はそこを突くのだ。高値圏では売りを浴びせる。
この局面での投資作戦・戦術は「突っ込み買いの吹き値売り」、および「個別物色の展開」と唱えている。逆行高の富士急行(9010)、ユニバーサル園芸社(6061)、ファナック(6954)は狙える。富士急行にはアクティビストが介入、ファナックはフィジカルAI(人工知能とロボティクスの融合)の本命的な存在である。
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