なお、株主総会において、アクティビストの提案が成立する確率が近年は著しく低下している。企業サイドの努力に加え、個人株主はもちろん、機関投資家が「彼らが主張しているのは必ずしも企業の将来に望ましくない」(長期的な視点に欠ける?)との感覚が高まっているのだろう。
まあ、効率経営の追求だけでは企業は永続できない。昔、「赤字部門」(先行投資事業)が必要だ、と言った経営者がいた。その通りだと思う。味の素(2802)は1909年の創業以来、変化に対応してきた。GPU(画像処理半導体)向けの絶縁材料では世界シェアトップ(95%)だ。すでに、本社ビルは売却したが…。
さて、人気の絶頂にあったAI・半導体、データセンターセクターの株価がさえない展開が続いている。4~6月の営業利益が9.4兆円(年率換算37.6兆円)と激増したにもかかわらず、サムスン電子(Korea SE)の株価は10%も急落だ。韓国市場ではサーキットブレーカー(株式売買の一時停止措置)が発動されたほど。
前年同期比19倍の増益だ。好業績なのになぜ?との声があろう。しかし、これが相場である。急騰すれば売られる。特に、昨今の投資家は「順張り」が主流なだけに、上がる局面では徹底的についていく(買う)ものの、下げに転じると、売りまくる。彼らに逆張りの発想はない。したがって、トコトン売られる。
キオクシアホールディングス(285A)、ソフトバンクグループ(9984)がそうだ。チャート的には下値に届いている。しかし、需給が悪い。買い手不在の状況といえる。当面はアクティビスト(国際マネー)が介入しているJX金属(5016)、豊田通商(8015)などの押し目を個別に狙う作戦が有効と判断する。
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