好業績&好需給が株高を支援する!(下)

杉村富生 兜町ワールド

日経平均株価の1株利益は予想ベースが3654円(実績ベースは3338円)である。9.5%増益となる。つい数ヶ月前までは減益(23)予想だった。この結果、株価が史上最高値圏を上昇中にもかかわらず、PER1718倍と低下している。これが好業績の効果だろう。

日経平均株価は仮に、PER20倍に買えば73000円強の上値が試算できる。あながち、無理な上値目標ではない、と判断する。一方、自社株買い(実績)は2025年度の18.4兆円(前年度比2.2兆円増)、26年度は20兆円に増加する見直しだ。18兆~20兆円の自社株買いのインパクトは強烈である。

ちなみに、46月の自社株買いの設定枠は7.9兆円だった(実際の買い入れ額とは異なる)。年換算では31.6兆円になる。さらに、25年度の配当金総額は26兆円(前年度比3.7兆円増)、26年度は28兆円に膨らむ。この効果は大きい。6月中旬以降、配当金の再投資が期待できる。

なお、2015年に始まった日銀のETF買い(累計37兆円)が株価下支えに貢献したのは議論の余地がない。それ(浮動玉の吸収)がその後の株価急騰劇につながった面がある。ただし、年間に直すと、3兆~6兆円だ。20兆円の自社株買いの大きさが理解できるだろう。しかも、ETFよりも自社株買いは銘柄が絞り込まれている。

テーマ的には日米豪印4カ国(クアッド)の強力体制の外相会合での主要議題になったレアアースのサプライチェーンの創設がクローズアップされている。この関連銘柄は双日(2768)、住友金属鉱山(5713)、三井海洋開発(6269)、第一稀元素化学工業(4082)、東洋エンジニアリング(6330)などになろう。

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