19日のコラムの続きになるが、円安阻止についてのベッセント財務長官の真意は為替介入だけに頼らず、「利上げを勧告する」ということ。彼は米国金利の上昇を恐れている。筆者は6月14~15日の日銀金融決定会合での利上げ(0.75%→1.00%)の確立が高まった、と判断できる。
これはメガバンク3行に加え、ちゅうぎんフィナンシャルグループ(5832)などの利ザヤを拡大し、株高につながるだろう。さらに、地銀セクターには再編の思惑がある。FRBはリーマン・ショック以来の金融規制を緩和する方針(2027年1~3月実施)を明らかにしている。ただ、全般相場は波乱含みの展開となろう。
すなわち、足元の相場は「明日は明日の風が吹く」、といった状況ではないか。長期金利の上昇は怖い。技術革新(イノベーション)のスピードは早い。最新技術があっという間に陳腐化する。DeepSeekショックはつい最近のように思われるが、チャットGPT、Gemini 3 Proに続きアンソロピック(Claude Cowork)騒動である。
5月14日に、ナスダックに上場したセレブラス・システムズ(CBRS)は当初、公開価格(仮条件)が110~125ドルといわれていた。それが150~160ドルに引き上げられ、最終的には185ドルとなった。応募株数は20倍に膨らんだという。株価の動きはアメリカ市場のIPOでは珍しい。すでに大幅高になっている。
セレブラス・システムズはそれだけの内容を秘めている、と思う。ウォール街ではやっと、「エヌビディア(NVDA)の対抗馬が登場してきた」と受け止められている。この企業はAI推論需要を取り込み、AIインフラ投資、データセンター建設、高帯域メモリ、ネットワーク需要を加速させる。FIG(4392)のAI半導体検査装置はすごいことになる。
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