ゴールデンウイークに為替介入リスクが急浮上!(1)

杉村富生 兜町ワールド

5~6月はガイダンスリスク(3月期決算企業の控え目の業績予想)があって、全般相場は上値の重たい展開となろう。例年のことだ。いまや、ゴールデンウイークをはさみ、決算悪は年中行事に近い。昨年はトランプ関税、今年はイラン戦争である。会社側の20273月期予想は極めて慎重なものになろう。

さらに、今年に原油の調達難、ガソリン価格の高騰が重なる。特に、自動車業界は中東向け輸出の落ち込み、EV(電気自動車)の不振が追い打ちをかける。ホンダ(7267)、日産自動車(7201)は厳しい決算が予想される。トヨタ自動車(7203)は主力工場の減産を断行中だ。部品業界が“無傷”というわけにはいかないだろう。

自動車業界は裾野が広い。化学、鉄鋼、精密業界に影響が及ぶ。陸運は燃料高に直撃される。値上げを進めている業界は「業績絶好調」とはいえない。当然、「大変だ、大変だッ」となる。結局、20273月期はとりあえず、「未定」とする企業もあろう。ディスコ(6146)がそうだ。AI、半導体業界は絶好調のはずだが…。

加えて、ゴールデンウイーク期間中には為替介入(ドル売り・円買い)の噂が絶えない。当局は1ドル=103円コストのドル債・ドル預金を1.3兆ドル保有している。ドル預金の3000億ドルはいつでも使える。160円前後でのドル売りは仮に、25兆円規模の場合、約10兆円の実現益が得られる。JX金属(5016)は円高に対応できる。

10兆円は自民党が唱えている食品の消費税の2年間凍結分の財源(10兆円)に相当する。円安を阻止し、消費税減税の財源を確保する。願ったり、かなったりじゃないか。しかし、急激な円高は株価急落を招く恐れがある。日経平均株価は423日に続き、27日にも6万円の大台にタッチ、抜群に強い。それだけにリスクは膨らむ。

5月15日(金曜)にRX Japan 合同会社主催の資産運用EXPO【夏】を開催します。

会場は東京ビッグサイト、筆者(杉村富生)の登壇は13101400です。

演題は『2026年後半相場の展望&注目セクター』になります。入場は無料、ぜひご参加を。

https://biz.q-pass.jp/f/12673/ames26/seminar_register

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