すっかり死語になった“営業努力”?(上)

杉村富生 兜町ワールド

4月1日、証券会社は新営業年度入り。昔は、と切り出すと、「古くさい」と言われそうだが、ついちょっと前までは新営業年度入りとなると、“営業努力”が話題になったものだ。しかし、今はほとんどない、と思う。いや、あまりそんな話を聞くことがない。部支店長会議では営業担当役員が猛烈にハッパをかけた。遠い昔の出来事である。

昔、中堅証券の部支店長会議に呼ばれたことがある。来賓?違う。株式部長さんが新年度の相場展望を語るコーナーがあったのだが、「絶対にやらん」と拒絶したらしい。そこで筆者にお鉢が回わってきた。「相場展望について、1時間ほど講演して欲しい」と。もちろん、喜んでお受けしたのだが、なぜこんな事態になったのだろうか。

実は、前年の部支店長会議(株式部長さんは同一人物)の折、口うるさい支店長が数名、株式部長をつるし上げたのだ、とか。「あなた、この前、超強気の相場見通しを述べたよね。実際は全然、逆じゃないか」などと、責め立てた、という。これはたまらん。株式部長さんのコメントには“営業努力”が含まれている。

いずれにせよ、41日に、“営業努力”はない。そんな時代は遠い昔の出来事である。さらに、3月末~4月初めは国内の機関投資家、法人は動けず、外国人はイースター(45日)前後に、ポートフォリオの組み替えを行う。したがって、「41日だッ。さあ、買いだ~」とはならない。スロー発進が望ましい。静かに行こうじゃないか。

さて、ノースサンド(446A)もそうだが、急激な業態の変化に、投資家の意識がついていけないのだろう。新都ホールディングス(2776)は中国資本が絡んでいる。AIストーム(3719)がそうだが、日本には精神的に受け入れられない層が存在する。こればかりはやむを得ない。しかし、企業は両者とも劇的に変貌を遂げつつある。

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