忙しい相場である。筆者の故郷のではシーソーのことを「ギッチョン、バッチョン」(上に下に)という。昨今の株式市場は大荒れだ。ジェットコースター?いや、バンジージャンプに近い。途中に、戻りを入れつつ下がる。まだ、油断はできない。なにしろ、売り材料は中東情勢、原油(“油”)がらみ。それだけに、楽観は禁物だろう。
だからこそ、突っ込み買いの吹き値売りの投資戦術が有効となる。3月9日はSQ週の月曜日だった。専門家は「魔のSQ週の月曜日」と恐れる。確かに、昨年4月7日(日経平均株価は3万0792円の安値を示現)は同じパターンだ。実際、3月9日の瞬間安値は5万1407円(大引けは2892円安の5万2728円)と、暴落である。
ちょっと、ひどすぎる。信用買い残・裁定買い残(計9兆円)が重荷というが、基本は売り仕掛けだろう。さらに、HFT取引が下げに拍車をかける。9日のカラ売り比率は40.1%だ。ショート筋は「ここぞッ」とばかりに売りまくっている。仮需は売買代金が9.7 兆円(9日)ある。十分、吸収できる。
原油価格(WTI)は1バレル=119ドル台に乗せた。これは危険信号なのは間違いない。しかし、基本的に原油生産は過剰だ。省エネが進んでいる。今後、ベネズエラ産が供給される。問題の中東(イラン)情勢だが、イスラエル、アメリカ、イランともに戦争の長期化は望んでいない、と思う。
この局面では引き続いて、フューチャーエネルギー(次世代原子炉)の浜松ホトニクス(6965)、ヨウ素のK&Oエナジーグループ(1663)、データセンター向け冷却装置(水冷)の三桜工業(6584)、防衛関連の切り口を有する五洋建設(1893)、鉄道電力設備投資のトップ日本電設工業(1950)などに妙味あり、と判断する。
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