杉村富生 兜町ワールド
内外の機関投資家、ヘッジファンド、個人を巻き込んだ年末特有の利食い優先、利益圧縮(損出し)の売りはほぼ一巡した、と考えられる。もちろん、この次期は運用者の多くがクリスマス休暇入りとあって、市場参加者が少ない。そこを狙って、売り仕掛けを行う連中がいる。
しかし、そんな不毛なイベントは終わった。マーケットは徐々に落ち着きを取り戻すだろう。もとより、先週のように、おおきく崩れる相場ではないはずだ。まあ、これが需給悪の怖さだろう。
実際、日経平均株価、NYダウ、ナスダック指数、ストックス欧州600指数などが反発に転じている。欧州市場では宇宙、防衛関連セクターが強い。アメリカ市場ではマイクロン・テクノロジー(MU)、エヌビディア(NVDA)、オラクル(ORCL)などハイテク系が反発をみせている。
これは日本市場の主軸株に好影響を与えるだろう。具体的にはソフトバンクグループ(9984)、アドバンテスト(6857)をはじめ、フィジカルAIの流れに乗る日立製作所(6501)、安川電機(6506)、ファナック(6954)などがターゲットになろう。
さて、日銀は12月18~19日開催の日銀金融政策会合において、0.25%の利上げを決めた。政策金利は0.75%と、30年来の水準だ。日本は金融面では「失われた30年」を脱出である。ただし、植田日銀総裁は次の利上げの方針を明確に打ち出さなかった。このため、為替関係者の間ではハト派とみられ、円安が進行している。
2024年10月29日(火)から『日刊ゲンダイ』(夕刊紙)に連載が始まりました。
コラム 経済評論家 杉村富生 「新NISAで買っていい?企業診断」の掲載は
毎週火曜日になります。
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