彼女がどうなったかって?今は言えない。彼女は元気だ。とりあえず、生きている。しかし、今回のAIフィーバーはエヌビディア(NVDA)、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)などマグニフィセント・セブンを軸とする大型株が中心だ。それに、国が絡んでいる。国家レベルの戦略だ。その点はITバブルとは根本的に違う。
生成AI、そしてフィジカルAIと人工知能フィーバーはステージを上げつつ成長している。この過程ではデータセンター、量子コンピュータ、パワー半導体などの需要を生み、電力需要を激増させる。北海道、新潟県などでの原発再稼働の動きは社会のニーズに応えたものだ。なにしろ、現在は第4次産業革命の“うねり”の最中にある。
この潮流を見逃してはいけない。AI関連セクターには巨大資本が次々に参入、エヌビディアとアルファベット(GOOGL)との激烈な闘いが展開されている。オープンAIの「チャットGPT」よりもアルファベットの「ジェミニ3」方が「使い勝手が良い」との声があるほど。この競争こそが革命だろう。
日経平均株価は11月4日に、5万2636円の高値をつけたあと、19日には4万8235円の安値まで下げた。下落幅は4401円、下落率は8.4%だ。これは自律調整の範囲内である。11月は荒れる、というアノマリー通りの展開になった。しかし、その後は反発に転じている。狙いはずばり、「全値戻し」だろう。
さて、ここでの狙い目は好業績、かつテーマ性内包の三井金属(5706)、日揮ホールディングス(1963)、日鉄鉱業(1515)、日本精工(6471)、大成建設(1801)、デクセリアルズ(4980)、三井E&S(7003)、AREホールディングス(5857)、三菱マテリアル、TDK(6762)などになろう。
12月22日(月曜)に日本証券新聞社主催 大山日ノ丸証券協賛の株式講演会を
開催します。会場は米子コンベンションセンター(ビッグシップ)、
筆者(杉村富生)の登壇は15:30~16:30です。
演題は『2026年“午年”相場を展望する!』になります。入場は無料、ぜひご参加を。

