かつて、日本はバブルのピークだったが、アメリカ市場の時価総額が400兆円、東京市場の時価総額が600兆円だったことを誰が信じるだろうか。もちろん、1982年8月12日に、NYダウが776ドルまで下げた事実(「株式の死」と呼ばれた時代)を覚えている投資家は少ないだろう。
1982年の安値比NYダウは59.9倍になった。国際マネーが「アメリカ一極集中」投資を行ったことが大きいが、1981年就任のレーガン大統領の5つの潮流(レーガノミクスの断行)の効果が絶大だった。いわゆる、企業の活力を最大限に引き出す戦略である。昨今の国家主義とはやや違う。
その5つの潮流とは巨大IT企業を生み出した原動力だが、グローバリゼーション(国際化)の展開、インフォメーション・テクノロジー(通信革命)の進行、ディレギュレーション(規制緩和)の推進、ベンチャーダイナミズム(起業促進)の波の喚起、グローバルスタンダード(事実上の国際標準)の獲得戦略である。
この間、日本の前半はバブルに浮かれ、踊りまくり(21世紀は日本の時代→ジャパン・アズ・ナンバーワンとおだてられていた)、後半は「失われた30年」の低迷期を迎える。株式投資は毛嫌いされていた。しかし、結果的にアメリカと日本の金融資産の額は修正不可能なほど開いてしまっているではないか。
いまこそ、投資の時代である。100年間続いた“不毛”のときが終わる。極端にいえば投資の時代は100年続くだろう。都市鉱山の松田産業(7456)、造船関連の古野電気(6814)はロングランに狙える。FIG(4392)は2025年12月期に10円配当(前期は5円)を行う。JX金属(5016)はもっと上値が見込める。
10月18日(土)にラジオNIKKEI & プロネクサス共催 企業IR&個人投資家応援イベントin東京を開催します。会場はコンファレンススクエアエムプラスになります。
筆者(杉村富生)の登壇時間は16時25分~17時25分です。入場は無料、ぜひご参加を。
2025年後半の相場展望、および活躍期待セクターについて解説します。https://www.radionikkei.jp/irevent/251018tokyo.html