スコット・ベッセント財務長官が好例である。EQの高い人は各方面において、活躍している。IQ(知能指数)ではない。学問のできる人(インテリ)とは違う。もちろん、EQの高い人は苦労人が多い。すなわち、努力家だ。当然、IQは高くなる。筆者はEQを「思いやりの心」と解釈している。
ナポレオン・ヒル氏の調査によると、成功した企業経営者(オーナー)は例外なく「豊かな感受性」を持っていた、という。これは感動する心である。そうでなければ従業員をまとめ、社会を相手にビジネスを展開するのは不可能だろう。
カーネギー・ホールを建設した鉄鋼王は10歳のとき、丁稚(でっち)奉公に出た(10日をかけて歩いたらしい)が、食べ物がなかったのに姉が持たせてくれた「蒸かしたじゃがいもの温かみ」が人生の糧になった、という。ちなみに、「思いやりの心」は相手の気持ちを読み取る能力に置き換えることができる。
山形県酒田市の本間宗久は相場巧者(米の先物)として知られているが、若い頃は連戦連敗、「もう、死んだ方がましだ」と追いつめられる。そんなときに、自殺場所のお寺の高僧に「お前は材料ばかりを追っていないか。センチメント、需給と人気を忘れてはダメだ」と諭された、という。いや、現代風に直しているが…。
SMN(6185)には思惑妙味がある。筆頭株主はソニーネットワークコミュニケーションズ、第2位の大株主は読売新聞だ。読売新聞の取得価格は569円であり、時価は100円ほど値下がりしている。なぜ、こんな銘柄(失礼)を買ったのだろうか。とりあえず、この水準を目指すことになろう。
9月18日(木曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。
会場は東京証券会館、筆者(杉村富生)の登壇は15:00~16:00です。
演題は『第4次産業革命に対応した投資戦術!』になります。
入場は無料、ぜひご参加を。