FRBを財務省の下に置き、長官が監視するという案は猛反発をされそうだが、実質FRB議長と財務長官の兼任だ。いや~、うまいことを考える。そうだと、マーケットは8月に入ってパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演内容を気にし、気迷い感の理由にしていた。正直、こんなことは「どうでも良かったこと」になる。
これが「再帰性理論」のさわりではないか。なにしろ、ベッセント財務長官はヘッジファンドの“親玉”である。トランプ大統領はその相場観(金利、景気、為替などを読む力)を評価しているのは間違いない。バックには巨額の資金力を有するブラックロック(BLK)などの投機集団がいる。
彼は日銀に利上げを求めている。日銀の金融正常化のスタンスは「牛歩」だし、「利上げのタイミングが遅い」と。これはトランプ大統領の声である。市場ではコンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)、いよぎんホールディングス(5830)、九州フィナンシャルグループ(7180)などが注目されているが…
エヌビディア(NVDA)の5~7月期は予想通りの好決算だったが、株価は時間外取引では売られている。恐らく、「良くても悪くても売る」投資家が存在したのだろう。決算プレイ投資家だ。ただ、下値は限定される。同時に、自社株買い600億ドル(8.8兆円)の自社株買いを発表している。
足元ではサンリオ(8136)、三井金属(5706)、楽天銀行(5838)、三井E&S(7003)、井関農機(6310)、住友ファーマ(4506)などが強い。ここは全般相場(日経平均株価、TOPIXなどのインデックス)にこだわらず、セオリー通りに元気な銘柄を攻めようじゃないか。
経済評論家 杉村富生の9月の講演会情報を更新しました。
東京(11日・18日)、名古屋(19日)、高松(20日)、大阪(23日)で開催します。
ぜひ、ご参加をしてみてはいかがでしょうか。会場でお会いしましょう。