相対的に小さい日本企業の時価総額!

杉村富生 兜町ワールド

もちろん、スケール的には日本株の出遅れが際立っている。ちなみに、マグニフィセント・セブン(アメリカ市場の時価総額上位7社)の時価総額は2589兆円である。これに対し、7人のサムライ(東京市場の時価総額上位7社)の時価総額は152兆円にすぎない。実に、7分の1である。

アメリカ市場の時価総額トップはエヌビディア(NVDA)の556兆円だ。東京市場の1位はトヨタ自動車(7203)の39兆円だが、エヌビディの4分の1以下である。いや、日本企業のスケールはみんな小さい。半導体業界についてみると、東京エレクトロン(8035)は12.7兆円、信越化学工業(4063)は9.6兆円となっている。

さらに、SUMCO(3436)は3839億円、ルネサスエレクトロニクス(6723)は3.5兆円、レーザーテック(6920)は1.7兆円、東京精密(7729)は3916億円、イビデン(4062)は8983億円にすぎない。各社とも特定の分野では圧倒的な強み(高い世界シェア→サプライヤー・テクノロジー企業)を誇っている。

日本企業は経営改革と称し、持ち合いをドラスチックに解消している。安定株主は「死語」に近い。スマートバリュー(9417)の時価総額は40億円だ。そんなときに、買収を目的に、外資が参入してきたらひとたまりもないだろう。最近、話題になっているブラックロック(BLK)の運用資産は11.6兆ドル(約1700兆円だ)。ケタが違う。

フジ・メディア・ホールディングス(4676)の外資による買収劇は幕が降りたが、TBSホールディングス(9401)にはきな臭い動きが継続している。こちらには土地の含み(実質的に不動産業)に加え、東京エレクトロンの大株主という材料がある。旧日本ユニシスのBIPROGY(8056)は動兆しきり。上値が期待できる。

杉村富生の月刊株式CDマガジン 7月号は717日発売 予約受付中です!

テーマは「技術革新(イノベーション)が日本を救う!」になります。

ぜひ、この機会にご購読されてはいかがでしょうか。

https://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=2011458700006

【ダウンロード版】もございます。

https://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=2011429100002

目次