これはまさに、「なれあい」ではないか。田舎芝居だって、こんなにひどくない(失礼!)。アメリカ軍のイラン核施設攻撃、およびイランの報復攻撃である。そして、突然のイスラエルとイランの停戦だ。マーケットが冷静だったのはすべて各国の思惑を「お見通し」だったということ。3ヵ国すべて国内向けの「アリバイ工作」なのだろう。
今回の「ミッドナイト・ハンマー作戦」はミズーリ州のホワイトマン空軍基地を飛び立ったステレス仕様の7機の爆撃機B2に14発のバンカーバスター(長さ6メートル、重さ13トン)を使用、「奇襲攻撃」と形容されている。作戦には護衛のためのステレス戦闘機、空中給油機など125機の航空機が参加した。大軍団である。
それに、他国の上空を通過する。作戦はイランに筒抜けだったのではないか。しかし、イランの対空砲火はなかった。イランはすぐさまカタールのアメリカ軍基地に「報復」と称し、ミサイル10発を撃ち込んだ。これはカタール政府に対し、事前通告があった。「いまからミサイルを撃ちますよ」と。こんな報復があるものか。
物色面では第4次産業革命の進展を背景に、AI関連セクターが強い。具体的にはABEJA(5574)、PKSHA Technology(3993)、トリプルアイズ(5026)、ヘッドウォータース(4011)、ジーデップ・アドバンス(5885)、AI CROSS(4476)、AI insid(4488)などに注目できる。
繰り返すが、現在は第4次産業革命がing(進行形)である。AIを軸に、IoT、ビッグデータ、ロボティクス、5G、ブロックチェーンなどサイバー空間と現実世界の融合が行われている。まさに、データを資本とする社会だ。データセンターが不可欠になる。これは電力を消費する。データは「石油に匹敵する戦略商品」といわれている。
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