イスラエルがイランの核施設を攻撃、これにイランが報復、中東情勢はにわかに緊迫化の度を深めている。先週末の原油価格(WTI)は1バレル=73ドルと、6.64%の上昇をみせた。イスラエルはイランの石油施設を攻撃する可能性を示唆している。ただ、日本市場は強い。外国人が買っている。
最近、マーケットでは「逆オイルショック」(サウジアラビアが増産→原油価格下落)のメリットがハヤされていたが、世の中(国際情勢)はそんなに甘くない、ということか。いや、オイルショックのリスク台頭である。とはいえ、基本的に原油は供給超過だ。シェールガス・オイルには増産余地がある。
投資家としてはこれ以上の紛争拡大阻止をひたすら願うしかないが、イスラエルとイランの政権首脳には双方に問題があって、戦争継続を求める姿勢が強固だ。まあ、ここはINPEX(1605)、ENEOSホールディングス(5020)などをヘッジ的に買っておこうじゃないか。
先週末のNYダウは769ドル(1.79%)安、ナスダック指数は225ポイント(1.30%)安と急落した。日経平均株価は338円(0.89%)安にとどまったが、SQにからむ売買があった、と思う。チャート的には完全に調整局面入りか。当面は個別物色の展開となろう。
セオリー的には「暴落日の逆行高銘柄」を狙う戦術が有効だ。具体的には住友ファーマ(4506)、日本アビオニクス(6946)、TBSホールディングス(9401)、東京電力ホールディングス(9501)、放電精密加工研究所(6469)など。住友ファーマ は外資系ファンドの貸株を使ったカラ売りが急増している。
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