農水相の更迭(クビ)は当然じゃないか!

杉村富生 兜町ワールド

更迭は当然である。首相が辞表を受け取ったのはおかしい。クビだ。前農水相の 江藤拓氏のこと。国民がコメ価格の値上がり、購入に苦労しているというのに、「私はコメを買ったことがありません。支援者がくれる。家には売るほどある」はないだろう。世間知らずのボンボン(世襲議員)じゃないか。情けない。悲しすぎる。

日本はトランプ関税に直撃され、輸出関連企業は生き残りをかけ、必死の努力を続けている。国民の多くは生活防衛に躍起だ。まさに、唄の文句ではないが、「ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう」ではないか。しかし、閣僚がこのレベルである。小泉進次郎大臣はどうか。

日本の先行きに不安を感じるのは筆者だけではないだろう。トランプ関税の第3回の交渉が始まったが、決着の見通しはまったく立っていない。そもそも、交渉責任者のスコット・ベッセント財務長官が参加しない、という。これはあり得ない。アメリカ側にはまとめる気持ちがないのではないか。

石破首相は「期限の79日を意識せず、交渉を急がない」とコメントしている。アメリカ側は「それならば後回し」と判断したのではないだろうか。いや、そんなことはない。国際マネーは「脱アメリカ」である。NYダウは急落、ドル安、金利上昇だ。トランプ政権は焦っている、と思う。

いずれにせよ、政治が基本である。生保各社の2025年度の運用計画をみると、日本株のウェイトを落とし、外国株にシフトする。日本債券の比率は低下させる。いや~、これは困った。こうした状況下、ブラックロックなど海外ファンドはエムスリー(2413)など日本株を買いまくっている。アクティビストもそうだ。これまた、悲しすぎる。

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