輸出関連セクターはトランプ関税に直撃されている。その関税(90日の課税延期に加え、スマホ、半導体製造装置など20品目については2カ月間の関税ゼロに、その後否定)は方針がコロコロ変わる。しかし、貿易摩擦のダメージが中・長的に重くのしかかる。円高とダブルパンチである。
株式市場ではハイテクセクターが戻り歩調だが、予断は許されない。売り方の買戻しが中心だろう。機関投資家は組み入れ銘柄の入れ替えを進めている。日銀短観での想定為替レートは1ドル=148円30銭だ。いつまでもエヌビディア(NVDA)、アップル(AAPL)ではないだろう。
相場巧者のウォーレン・バフェット氏は昨年来、アップルを売り続け、現金株を49兆円積み上げた、という。スタンレー・ドラッケンミラー氏はエヌビディア、テスラ(TSLA)の株式をすべて売った。昨年夏~秋のことだ。まあ、素人(しろうと)は燃え盛る炎に身を投じる。プロは静かに売り抜ける。
スコット・ベッセント財務長官は苦労人だ。大学を卒業した頃は不動産業のお父さんが苦境期だったらしい。ジム・ロジャーズ氏の事務所に「ヘッジファンドの仕事を学びたい」と出掛け、採用された。しかし、「明日から出社するように」といわれたのに、帰らない。そのまま事務所にいる。
どうしたの?「帰るところがないんです」と。その後、しばらく事務所のソファに寝泊まりしていた、という。ここは業界トップのワールドホールディングス(2429)が第3者割当増資を引き受け、筆頭株主になって、経営の安定と信用力がついたnmsホールディングス(2162)、思惑妙味のTHEグローバル社(3271)はどうか。
4月25日(金曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。
会場は大阪・朝日生命ホール、筆者(杉村富生)の登壇は15:00~16:00です。
演題は「春相場の展望&活躍期待株を探る!」になります。
入場は無料、ぜひご参加を。https://www.nsjournal.jp/seminar/20250425osaka/