ロシアのプーチン大統領とアメリカのトランプ大統領は性格が似ている。ともに、言動は破天荒である。一般的な常識は通用しない。うまく付き合っていたのは安部晋三氏だったが、悲しいことに今は不在だ。いや~、惜しい人を亡くした。死んで初めて分かる親のありがたみ、といったところか。
アメリカは建国以来、領土拡張の歴史をたどっている。1626年に、ウォール街のあるマンハッタン島(59平方キロメートル)を先住民(インディアン)から買い取ったのはわずか現金24ドルだった、という。島にいたビーバー(毛皮)を狙ったものだ。先住民は島の一角に閉じ込められたが、ウォール(壁)街はその名残である。
1867年にはロシアがアメリカにアラスカを売った。720万ドルだったらしい。当初は「巨大な冷蔵庫を買ってどうする?」と非難されたそうだ。しかし、その後、金鉱脈、油田が発見さされた。いや、それどころか、防衛の拠点として価値は高まる一方である。アラスカがロシア領だったらカナダは直接的な脅威にさらされる。
デンマーク自治領のグリーンランド(アメリカの宇宙、軍事基地がある)を売れとのトランプ大統領の発言には先人がいる。トルーマン第33代大統領だ。1946年に、1億ドル相当の金(ゴールド)を用意し、「購入したい」と持ち掛けている。もちろん、デンマークは拒否した。当然だろう。
中国がグリーンランドに進出していることに警戒感を強めている。これはパナマ運河の管理権をよこせ、と同じ構図だ。共同ピーアール(2436)はトランプ大統領に近いバラード・パートナーズと提携している。アメリカでのロビー活動には不可欠の企業となろう。システムリサーチ(3771)はロボットを動かすソフトを手掛けている。
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