インフルエンザの流行が拡大している。厚生労働省によると、1医療機関当たりの患者数は1999年の現行の統計開始以降、過去最高になった、という。さらに、中国ではヒトメタニューモウイルス(hMPV)の感染が広がっている。今年のインフルエンザは子供の場合、脳症を引き起こすらしい。恐ろしい話である。
予防策としては手洗いの徹底、マスクの着用が欠かせない。まあ、出来ることなら人込みの中に入らないことだ。感染症は家族全員にかかってしまう。子供達が学校から持ち帰るケースもある。インフルエンザワクチンの接種は有効といわれている。今からでも遅くない。近くの病院に問い合わせてみたらどうか。
株式市場では体外診断用医薬品を手掛けているタウンズ(197A)、ミズホメディー(4595)、マスクメーカーの川本産業(3604)などが人気を集めている。ミズホメディーはコロナ禍のときに急騰した実績がある。抗原検査、遺伝子検査に強い。業績は急浮上を示している。
タウンズは2024年6月上場のIPO銘柄だ。在宅での尿検査キットも手掛けている。業績は好調である。川本産業は2025年3月期の1株利益が79円、2026年3月期の1株利益が86円と予想されている。
川本産業はマスクだけではなくガーゼなど医療用衛生材料の大手だ。配当は2022年3月期が14円、2023年3月期が16円、2024年3月期が18円、2025年3月期が20円予想と、連続増配を続けている。株価は急動兆を示しているが、時価のPERは12.3倍、PBRは0.76倍と割高感はない。テーマ性を抜きにしても買える。
10月29日(火)から『日刊ゲンダイ』(夕刊紙)に連載が始まりました。
コラム 経済評論家 杉村富生 「新NISAで買っていい?企業診断」の掲載は
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