銘柄発掘のノウハウ?有効な投資家の声! (上)

杉村富生 兜町ワールド

前日の続きになるが、特に、visumo(303A)、ファンデリー(3137)、アスタリスク(6522)、室町ケミカル(4885)、リベルタ(4935)は連続ストップ高だ。これは買い気の強さを示唆している。2024年の全市場ベースの値上がり率ランキングのトップはメタプラネット(3350)だったが、前述の銘柄群は「2匹目のドジョウ」になり得るのだろうか。

ただ、1230日は軒並みストップ安だ。いや~、ひどい。株価乱高下はきつい。さて、銘柄発掘のノウハウと言えるほどのものではないが、投資家の皆さんの声(特に、ため息まじりの非難)は参考なる。昔、青山財産ネットワークス(8929)を強力に推奨していた時期がある。

当初、紹介を始めたのは株価が200300円のときだった。さあ~、これがなかなか上昇しない。ネット上では「アホ村のアホ山」と酷評される始末だった。講演会場では「この会社は財産コンサルティングなのに、株主はみんな貧乏になるばかり」と怒られた記憶がある。

いやはや、これは精神的にこたえた。しかし、その後の株価は20241218日に、2092円の高値まで買われた。20199月には12の株式分割を行っている。実質、株価は4000円を超えたことになる。テンバガー(10倍)どころか、20倍である。誰も褒めてくれないが

やはり、「会社は儲かっているのに、投資家は貧乏になるばかり」の批判は効いた。これは会社に伝えた。推奨当時は無配だったが、5円配当を皮切りに連続増配を続け、202412月期には46円配当をした。まあ、辛抱する木にカネが成る、といった状況か。いまや、誰も「アホ村のアホ山」とは言わない。今期の配当は50円とする。

10月29日(火)から『日刊ゲンダイ』(夕刊紙)に連載が始まりました。

コラム 経済評論家 杉村富生 「新NISAで買っていい?企業診断」の掲載は毎週火曜日になります。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/365914

http://e.gendai.net/

目次