ここからの過度の弱気は禁物だぞッ!

杉村富生 兜町ワールド

マーケットはトライアルホールディングス(141A)の買収費(約3800億円)の巨額さを気にしているが、収益面では何らの問題がないだろう。小が大を飲む積極経営は中・長期的に評価されるはずだ。それと、手薄だった関東圏での店舗展開、知名度向上の効果が大きいと思う。株価面ではこの点を評価できる。

先日、大垣に行ったのだが、道路沿いに、トライアルホールディングスとサンドラッグ(9989)の店が並んであった。ともに、西日本中心に店舗展開を行っている。なお、大垣はドン・キホーテ(店舗数は国内首位)を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)の創業者の出身地である。

創業オーナーの出身地は投資家の関心が高い。大垣の講演会では、皆さんよく知っていた。株主も多い。トライアルホールディングスは「ドン・キホーテに次ぐ店舗数を誇る」と切り出すと、皆さん「オ~オ」と。故郷はありがたい。もちろん、ドン・キホーテの大垣店は地元では評判の店舗になっている。

このほか、コメ関連の木徳神糧(2700)、防衛関連の三菱重工業(7011)、三菱電機(6503)などはチャート的に妙味がある。買い方は強気姿勢を崩していない。特に、防衛関連はトランプ政権の「同盟国は応分の負担」の基本方針を受け、各国がこぞって防衛力の増強に突っ走っている。

なお、全般相場については大きな下降トレンドの途上での猛反発という点を忘れてはならない。戻りは確実に売って、ギョッとするような安いところを買う逆張りの精神が求められる。トランプ関税の正念場はこれからである。事実、411日は再び急落している。ただ、過度の弱気は禁物だろう。

4月19日(土曜)に三木証券主催の春の株式講演会を開催します。

会場はヨコスカ・ベイサイド・ポケット(横須賀芸術劇場小ホール)、

筆者(杉村富生)の登壇は13301500です。

演題は「怒りの猛反騰劇の第2幕開演!」になります。入場は無料、ぜひご参加を。

https://www.miki-sec.co.jp/

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