元気な銘柄(伊勢化学工業、能美防災など)を攻める!

杉村富生 兜町ワールド

トゥエンティーフォーセブンは現在、債務超過だ。事業継続の前提に「重要事象」の注記がついている。ハイリスクである。しかし、今回の第三者割当増資によって債務超過は解消される。今後は兄弟会社のNOVA(英会話スクール)と連携し、パーソナルトレーニングの出店を加速する。

2025年11月期は黒字転換するだろう。なにしろ、株価は210円がらみだ。リスクは織り込んでいる。最悪期は脱した、と思う。インフォメティス(281A)はスマート電力量計を手掛けている。直近のIPO銘柄だが、公募価格(1080円)を下回っていた。スマート電力量計は東京電力ホールディングス(9501)が採用の意向、という。

元気な銘柄では伊勢化学工業(4107)、能美防災(6744)が狙い目だろう。伊勢化学工業は画期的な太陽光発電パネル「ペロブスカイト」向けヨウ素を供給している。業績は絶好調である。202412月期は45.4%増益を見込み、1株利益は1000円を超える。いや~、「すごい」のひと言につきる。

配当は90円増の360円とする。株価は614日に40500円の高値をつけたあと、調整していた。一気に切り返しをしている。ヨウ素生産の2番手はK&Oエナジーグループ(1663)だ。政府は2040年までに「ペロブスカイト」による太陽光発電を20万ギガワット(原発20基分)まで拡大する。ともに、株価はジリ高となろう。

能美防災は火災報知器など防災関連器が伸びている。最近は火災が多い。死者が増えている。高齢者世帯は危ない。逃げ遅れる。火災報知器は2011年に設置が義務づけられた。そのタイミングで導入した家庭がある、と思う。耐用年数は10年だ。正常に動くかどうか、チェックして欲しい。これが命を守る。

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