株価的には恐慌に近い!トランプ恐慌だッ!

杉村富生 兜町ワールド

株価的には“恐慌”である。トランプ関税は歴史に残る“愚挙”として記憶に残るだろう。ダメージはアメリカ本土を直撃する。4日のNYダウは2231ドル(5.50%)安の38314ドルと急落した。ナスダック指数は962ポイント(5.82%)安の15587ポイントと暴落だ。世界貿易は停滞し、景気は悪化する。

どの国、企業もこのワナから逃げられない。日経平均株価は7日に瞬間、2955円安の30824円まで売られた。関税分を価格に転嫁すればインフレになる。それが不可能だと、売り手か買い手が利益を削るしかない。現状は後者だ。TOPIXベースの1株利益は1割近く減少するだろう。

日経平均株価の31000円の大台割れはそれを織り込んだのだろうか。いや、これは誰にも分からない。トランプ大統領次第である。メチャクチャな人物だけに、先行きを読むのは難しい。(NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信(1570)の初値は16700円だった。この水準は買える。

悪材料続出である。トヨタ自動車(7203)は関税と円高に直撃されている。エクセディ(7278)、IMV(7760)だって、影響を免れない。トランプ関税の行方は予測が困難だろう。当面は下値模索の展開となろう。

唯一の救いなのは世界が目下、政策総動員態勢の時代を迎えていることだ。リーマン・ショック、コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)時のような状況になりつつある。まさに、パニックは政策の母といったムードになっている。すなわち、危機は必ず克服される。これが歴史の教訓である。今回もそうなるだろう。

4月25日(金曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。

会場は大阪・朝日生命ホール、筆者(杉村富生)の登壇は15001600です。

演題は「春相場の展望&活躍期待株を探る!」になります。

入場は無料、ぜひご参加を。https://www.nsjournal.jp/seminar/20250425osaka/

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