株式市場は大荒れである。しかし、危機は必ず克服される。これが歴史の教訓だ。こんな局面では好業績を狙う戦術が有効だろう。特に、食品関連に注目できる。味の素(2802)、和弘食品(2813)、日清食品ホールディングス(2897)、ケンコーマヨネーズは絶好調組である。
食品セクターは原材料の多くを輸入している。脱デフレの風潮を受け、値上げ効果がある。この結果、円高はむしろ、メリットになるケースが大半だと思う。トランプ政権は為替を取引の材料に使う可能性があろう。
このほか、イフジ産業(2924)、すかいらーくホールディングス(3197)、王将フードサービス(9936)、関電工(1942)、きんでん(1944)、三機工業(1961)、日本ヒューム(5262)などの業績面での好調ぶりが際立っている。内需関連である。やはり、ハイテク系はトランプ関税の影響が大きいのだろう。
さて、株価的に魅力ある銘柄としては三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、いよぎんホールディングス(5830)、しずおかフィナンシャルグループ(5831)、めぶきフィナンシャルグループ(7167)、第四北越フィナンシャルグループ(7327)など金融関連セクターをピックアップできる。
日銀は「金融正常化」を目指し、諸外国に逆行し利上げを続けている。年内に、あと2回の利上げを行うだろう。長期的な政策金利の目標は2.00~2.50%だ。これは金融機関にとって、利ザヤの拡大につながる。もちろん、みずほフィナンシャルグループ(8411)はジリ高となろう。
4月19日(土曜)に三木証券主催の春の株式講演会を開催します。
会場はヨコスカ・ベイサイド・ポケット(横須賀芸術劇場小ホール)、
筆者(杉村富生)の登壇は13:30~15:00です。
演題は「怒りの猛反騰劇の第2幕開演!」になります。入場は無料、ぜひご参加を。