フライトソリューションズ(3753)の業績はどうか。2024年3月期は期ずれがあって、赤字決算を余儀なくされた。しかし、2025年3月期は黒字に転換する。2026年3月期は大幅増益(1株増益は20円の予想)となろう。無配だが、思惑妙味はある。指摘しているように、商いを伴っての反発は評価できる。
安値圏での株価の急動兆、および出来高の急増は上放れのシグナルとなる。マテリアルグループ(156A)は先週末に、57円高の722円と上昇した。出来高は27万5000株だった。この銘柄としては多い。昨年3月29日には1180円の高値がある。その後、1年間下げっぱなしだったが、この陽線形成は何かを感じさせる。
不祥事銘柄ではサーキュレーション(7379)を挙げておく必要があろう。こちらは前社長(オーナー)が違法薬物所持の疑いで捜査を受けていた。社会的には悪質である。これを受け、前社長は会社を去り、持ち株をすべて処分した。現在の筆頭株主はシンプレクス・ホールディングス(4373)である。発行株主数の24.8%を保有する。
2位の株主はクラウドワークス(3900)、3位は持ち株比率7.3%のPKSHA Technology(3993)だ。クラウドワークスが23.8%保有している。いずれも前社長の持ち株を引き受けたもの。有力企業が大株主に名を連ねている。船頭が多すぎるきらいがあるが、不祥事のダメージを払拭するには効果があろう。
サーキュレーションの業績は好調だ。2025年7月期は13.6%増収、41.5%増益と予想されている。1株利益は31.1円(前期は)となる。ただし、無配を継続する。主力ユーザーは金融機関である。信用を重んじる。その点では不祥事のダメージは大きかったが、大株主が変わったことにより、仕事は増加傾向にある。
経済評論家:杉村富生の4月の講演会情報になります。
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