アメリカ市場は絶好調である。トランプトレード、クリスマスラリーが展開されている。先週はNYダウ、ナスダック指数、S&P500指数がそろって史上最高値を更新した。しかし、東京市場の値動きはいまひとつさえない。日経平均株価は3万9000円大台の攻防戦となっている。情けない話じゃないか。
やはり、アメリカは減税、規制緩和、関税などをテコに成長戦略を明確に打ち出している。一方、日本は将来の国の姿をどうするか、がはっきりせず、基本的に増税、緊縮財政路線だ。富裕層に課税強化する、という。それに、バラまき政策では国家、国民は豊かになれない。その違いが株価に顕著に現れている、と思う。
これではますます貧乏になるばかりだ。古い話で恐縮だが、先のWBCでは日本が優勝したが、選手1人当たりの報奨金は600万円だった。これに対し、今回のプレミア21優勝の台湾選手には1人3310万円の賞金が与えられたらしい。この差は何か。それだけ日本が貧乏になった、ということだろう。
アメリカのワールドシリーズ優勝のドジャースのベンチメンバーには何と、1人7400万円が贈られた、という。ケタが違う。この差はとてつもなく大きい。台湾はともかく、日米の経済格差は広がるばかりである。ゴルフの賞金もそうだ。男子プロの賞金王の獲得額は1.2億円、全米女子オープンの1回の賞金額よりも少ないじゃないか。
いずれせよ、ここは株式投資しかないだろう。相場巧者のブラックロック(BLK)・ジャパンが買っているソニーグループ(6758)、フジクラ(5803)は強い。バンダイナムコホールディングス(7832)も買い増しを続けている。個別銘柄ではIMV(7760)、ラウンドワン(4680)、アイシン(7259)などに妙味があろう。
12月12日(木曜)に日本証券新聞社主催、広田証券協賛のIR説明会・株式講演会を開催します。会場はスペースアルファ三宮 センタープラザ6Fです。筆者(杉村富生)の登壇は15:30~16:30です。演題「日米の政治情勢&株式市場の展望!」になります。https://www.nsjournal.jp/seminar/20241212kobe/