前述の海帆(3133)は仕手株とのイメージが強いが、マレーシアでの水力発電事業はかつてのAbalance(3856)の急騰劇を彷彿とさせる。Abalanceはベトナムでの太陽光パルの生産だったが…。市場関係者は「3000円目標」という。もっとも、海帆の業績は超低空飛行だ。当然のことながら割り切っての投資が必要になる。
全般相場はメジャーSQを通過、定石通りの「彼岸底」のパターンとなろう。トランプ大統領のハネムーン期間(100日)は4月に明ける。ハチャメチャな政策の連発だけに、マスコミの攻撃が始まるに違いない。国際マネーは再三指摘しているように、「脱アメリカ→巨大IT企業を売却」」の姿勢を強めている。
ウォーレン・バフェット氏、ドラッケンミラー氏などの投資行動がそうだが、国際マネーは資金をヨーロッパ、アジアにシフトさせている。ただし、主力は日本市場を素通りだ。やはり、欧米と中国は財政出動、金融緩和、利下げなのに対し、日本は金融引き締め、利上げである。この局面は小物を攻めるのが良策だろう。
石破首相を軸に、政治も揺れている。またも「政治とカネ」の問題だ。自民党(安倍派?)の中には「これでは7月の参院選を闘えない」との悲鳴が挙がっている。公明党は都議選が正念場だが、逆風になるのは間違いない。かねて、筆者は「7月には政変が起きる」と主張してきた。それが現実になりつつある。
好業績、高配当のTHEグローバル社(3271)、国際計測器(7722)、タスキホールディングス(166A)、シンクロ・フード(3963)はじっくり狙える。株式投資は「利回りに始まり、利回りに終わる」といわれる。利上げされたとはいえ、普通預金金利は0.2%にすぎない。この金利では資産を2倍しようとは思えば360年を要する。
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