株式の損は株式で取り返すしかない!

杉村富生 兜町ワールド

まさに、トランプ砲が暴発した格好である。関税引き上げの報復合戦は世界景気を悪化させる。2月以降は、売り方は大勝利となった。アメリカ市場の時価総額は1000兆円が消えた。アメリカ では民主党系の人達、連邦職員を中心に消費意欲が急激に冷え込んでいる。先行きが見通せないだけに、当然の萎縮だろう。

いや~、ひどい。ひどすぎる。東証プライム市場(時価総額940兆円)がそっくり吹っ飛んだ勘定である。国際マネーはもとより、強気筋はボロボロにやられただろう。この修復をどうするか。まあ、「長崎のカタキは長崎で撃つ」のが原則だ。

やはり、株式市場しかあるまい。ただ、再三指摘しているように、これまでの手法は通用しない、と思う。

日経平均株価は312日に、35987円の安値まで売り込まれた。25日移動平均線とのカイリ率はマイナス6%を超えた。為替は瞬間1ドル=14652銭の円高である。長期金利(10年物国債利回り)は1.5%台に乗せている。これは住宅ローン金利、クレジット金利の上昇を通じ、国内景気に影を落とすことになろう。

ここでの狙い目はどうか。元気はシキノハイテック(6614)、Japan Eyewear Holdings(5889)をはじめ、底打ち反騰態勢の東京電力ホールディングス(9501)、住友化学(4005)、ローム(6963)は妙味十分と判断する。大きく売り込まれた銘柄は戻りに転じると速い。需給関係は良好だ。5割高、株価倍増が期待できる。

3月25日(火曜)に日本証券新聞社主催、新大垣証券協賛の株式講演会を開催します。会場は大垣フォーラムホテル、筆者(杉村富生)の登壇は15151600です。

演題は「春相場の展望!“怒りの反騰劇”第2幕の開演!」になります。入場は無料、ぜひご参加を。https://www.nsjournal.jp/seminar/20250325ogaki/

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