波乱相場が続いている。忙しい。インデックス(日経平均株価など)は乱高下である。ボラティリティが極端に高い。売る人が多いが、買い手も存在する。まあ、株価水準は底値ゾーンだ。ここからの一段安は考えにくい。ただ、物色の流れは変わる。ここ数年、フィーバーを演じたセクターは基本的に、戻り売りだろう。
相変わらず、トランプ大統領の“独演会”だ。ハチャメチャな人物だけに、始末が悪い。彼は国と国との関係は無視、個人的なつき合いを大切にする。その点ではゼレンスキー大統領は失敗だった。相手は棍棒外交を得意とする。怒らせてはダメだ。常に、相手を持ち上げ、笑顔が必要になる。
さて、トランプ大統領が尊敬する歴代の大統領は第25代マッキンレー(関税を外交・通商の武器に使う、金本位制の導入、領土拡張)、第26代ルーズベルト (棍棒外交を駆使)、第33代トルーマン(1946年にグリーンランドの買収を提案)の各氏だ。トランプ大統領はこの人物の手法、戦術を取り入れている。
さらに、財務長官のスコット・ベッセント氏はジョージ・ソロス氏の愛弟子だ。「再帰性理論」を信奉している。当然、すべての商品、証券の価格は激しく動くようになる。仲間のヘッジファンドはボラティリティの高さこそが“命”である。売ったら買う。そう、値動きを徹底的に利用する。
だからこそ、目先の小さなアヤに惑わされず、トレンドを読むことが重要になる。ローム(6963)は「昔の優良株」である。かつて、4万3900円(1999年12月30日)の高値があった。今は見る影もない。しかし、いずれ往年の輝きを取り戻すだろう。ウッドワン(7898)は4ケタ奪回だ。シンクロ・フード(3963)はジリ高を見せている。
3月21日(金曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。会場は東京証券会館、IR企業はココルポート(9346)、SANEI(6230)、ランドネット(2991)です。筆者(杉村富生)の登壇は15:00~16:00です。演題は「春相場の展望!“怒りの反騰劇”第2幕の開演!」になります。入場は無料、ぜひご参加を。https://www.nsjournal.jp/seminar/20250321tokyo/