相場巧者の売買手法?燃え盛る炎の先を読む!

杉村富生 兜町ワールド

にわかに、荒れ模様である。227日の株式市場は日経平均株価が瞬間、1416円安と暴落するなど大波乱となった。昨年89月に続くショック安?今回はトランプ政権の外交・通商政策をイヤ気している。ただ、基本は先物主導の下げだ。ボラティリティが極端に高くなっている。ヘッジファンドの「再帰性理論」の効果があろう。

トランプ大統領に加え、ベッセント財務長官である。トランプ大統領の政策はハチャメチャだし、ベッセント財務長官はジョージ・ソロス氏の愛弟子だ。ヘッジファンドが好む「再帰性理論」は市況変動を増幅させる。すなわち、乱高下である。だからこそ、トレンド(方向)を読む予見能力が重要になる、と主張している。

既報のように、金利上昇のメリットを享受する三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、東京海上ホールディングス(8766)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、りそなホールディングス(8308)など金融株は中・長的に狙える。日銀は政策金利を中期的に1.5~2.0%にする方針、という。

これが相場巧者の手法である。繰り返しになるが、ドラッケンミラー氏のプライベートオフィスは昨年、エヌビディア(NVDA)、テスラ(TSLA)の保有株式をすべて売り切った、という。燃え盛る炎の先に、残っているのは灰だけ。それを見通せるか、否か。これがポイント(運命の分かれ道)になる。

そして、現在はテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ(TEVA)、アメリカン・エアラインズ・グループ(AAL)、デルタ・エア・ラインズ(DAL)、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)などを買っている。「平和の配当」の先取りだ。彼らは燃え盛る炎の先を読み、素人(しろうと)は炎の中に身を投じる。

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