だからこそ、筆者はこの局面において、相場の若い(安値ゾーンの)ローム(6963)、住友化学(4005)、井関農機(6310)などをていねいに仕込んでおいたらどうか、と主張している。業績面での最悪期は過ぎつつある。ファンダメンタルズ的には「買う材料がない」のが株価的には材料だろう。
日銀は円安阻止を鮮明に打ち出している。経済学者、メディアは「円安悪玉論」を唱え、利上げを間接的に支援しているようだが、彼らはバブル崩壊後の日銀の政策ミスの連発(「失われた30年」の元凶)をすっかり忘れている。その“愚”(デフレ逆戻り?)を繰り返すつもりなのか。
次の利上げは「7月以降」と見られていたが、3月18日~19日の日銀金融政策決定会合での利上げ説がにわかに、浮上している。これはトランプ関税の期限(4月2日)を明らかに、意識したもの(関税回避のため)だろう。昨年8~9月の日銀ショックの教訓が生かされていない。全般相場は4月初めまでお休みとなろう。
利上げ(金融政策)を政治に利用されてはたまらない。いや、あってはならないことだ。日本経済はデフレ克服に向けての正念場にある。輸出関連企業は急激な円高とトランプ関税を受け、賃上げに慎重になるだろう。足元の景気は伸び悩み気味だ。こんな局面での3回目の利上げは自殺行為である。
株価的に苦戦中のロココ(5868)は2023年12月にスタンダード市場に上場した(幹事は野村證券)。公募価格は1128円だったが、その水準をほとんどの期間下回っている。昨年、3月12日には1488円の高値があった。その後は700~800円の往来だ。業績は急浮上を示している。中・長期的に、4ケタ奪回が期待できる。
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