ベッセント財務長官が信奉する「再帰性理論」って何?(2)

杉村富生 兜町ワールド

ジョージ・ソロス氏の投資哲学は簡単には説明できないが、アメリカの事情に詳しいキャピタルフィナンシャルアドバイザーズの城宝清人氏によると、「再帰性理論」とは①市場は完全には合理的ではない、②市場の自己強化メカニズムが存在する、③バブルの発生と崩壊が起きる、④市場には常に歪みがある、ということか。

すなわち、ソロス氏の「再帰性理論」は難解である。まあ、安いところを買えば良い。大きく売り込まれた富士急行(9010)、東京電力ホールディングス(9501)、ローム(6963)、株価が底値ゾーンのツバキ・ナカシマ(6464)、セルソース(4880)は仕込みの好機となる。この局面ではダウンサイドのリスクの乏しさが最大の魅力だろう。

ソロス氏は従来の投資の世界の常識を否定する。なにしろ、いきなり「株価は正しくない」だ。これまでの値動きとは異なるマーケットが出現するのではないか。財務長官はジョージ・ソロス氏の愛弟子のベッセント氏が就任した。どんな状況になるか、何が起こるか、予測困難である。

ただ、お金持ち政権だけに、株価を急落させることはないだろう。暴落→急騰→暴落→急騰はある、と思う。DeepSeekショックのようなことは起こり得る。なにしろ、売りでも儲ける連中である。

ちなみに、マーケットを支配しているのは外国人、ヘッジファンド、機関投資家、年金などの実需筋の連中だ。彼らの投資行動が「節分天井、彼岸底」の株価パターンになる。これを理解することによって、需給と人気が読める。相場に勝てる。コンスタントに利を上げることができる。

3月1日(土曜)13001430に岡地の大阪支店(電話:0120-935-652)において、セミナーを開催します。会場は堂島取引所になります。 講師は杉村富生です。入場は無料、先着順です。演題は「2025年新年度相場展望〜株式・金価格の見通し〜 in 大阪」となっています。ぜひ、ご参加を。

https://www.okachi.co.jp/support/seminar/20250301-osaka/

目次