株式投資におけるノウハウ、投資の3Kとは基本を学び、記事の裏を読み、人の話を聞くこと。物色の流れは微妙に変わる。しかし、その変化に多くの投資家が気づかない。いや、本当は「おかしいな」と思っているはずだ。ただ、それを認めるのは怖い。ポジションの修正(損出し)を余儀なくされる。
負けを否定すれば損失は確定しない。「売らなければ損じゃない」と。そして、時間だけが過ぎ、株価はズルズルと下がる。確かに、DeepSeekはメチャクチャだ。中国政府の宣伝機関に近い。恐らく、欧米諸国は締め出しを図るだろう。しかし、急騰してきたAI(人工知能)関連セクターの株価とは別の次元の問題と思う。
トランプ政権に深く食い込んでいるイーロン・マスク氏とオープンAIのサム・アルトマンCEOは極端に仲が悪い。昔は共同経営者だった。ソフトバンクグループ(9984)とオープンAI、オラクル(ORCL)が推進中の「スターゲイトプロジェクト」(78兆円を投資)に横やりを入れてこなければ良いが…。
マーケットのリスク要因は「トランプ関税」だけではない。円高進行も懸念材料になる。ここは日本金銭機械(6418)をじっくり仕込む戦術はどうか。50円配当を行っているし、大阪・IR(統合型リゾート)の本命的な存在である。大阪万博のあとは大阪・IRが動き始める。政府は支援する。一足早く買っておくのは「良」となろう。
さらに、トランプ政権には スコット・ベッセント財務長官の存在がある。彼はヘッジファンドの“雄”、ジョージ・ソロス氏を師と仰ぐ人物である。まあ、ヘッジファンド業界の人だ。仲間は多い。金融市場がこれまでと同じようにはならない。彼はジョージ・ソロス氏の「再帰性理論」を信奉している。
ラジオNIKKEIの投資情報番組「ザ・マネー〜水曜日 視界良好!杉村商店」は毎週水曜14時30分から生放送。オンエア後はラジコタイムフリーで配信!パーソナリティは経済評論家・杉村富生です。どうぞお楽しみください!https://www.radionikkei.jp/themoney/