八潮市ではペットボトルの水を求める人が増えている。スーパーの水は売り切れ続出だそうだ。ただ、飲み水は大丈夫と思う。困るのは下水(風呂、洗濯、台所、トイレ、洗面所)だろう。すでに、八潮市周辺では繰り返し「自粛要請」が発令されているが、日常は電力のように普通に使えていたものが制約を受けると、つらいことになる。
実際に下水道の排水制限が現実に起こっている。午後2~5時は「できる限り下水を流すな」だ。今夏(次のアクシデント)は電力不足だろう。東京電力ホールディングス(9501)は原発稼働の遅れを気にし、株価はさえない。専門家には「安定供給」の概念がない。これは食糧安保にも通じる。
しかし、ここは「買い」と主張している。昨年4月15日には1114.5円の高値があったが、今年2月3日には393.5円の安値まで売り込まれた。下落率は何と、64.7%である。底値到達のメドといわれる黄金分割の水準(61.8%)を下回った。こんなに売る必要があったのだろうか。株価はときに、理不尽な動きをする。
日米首脳会談はとりあえず、「成功」だったのではないか。あまり突っ込んだ話はなかったように思う。今回は顔見せだ。深く考えることはないだろう。自宅招待などの歓迎もされなかったようだだが…。株式市場にとっては円高が気掛かりだ。ここ数日は円の独歩高になっている。輸出関連企業の1~3月期には逆風となろう。
日本製鉄(5401)はPBR0.6倍にすぎず、配当利回りは5.0%近くある。PBR1倍だと、株価は5170円になる。USスチールの買収劇は進展しなかったが、トランプ大統領は買収ではなく、「投資でどうか」と持ちかけた。49%の株式を保有するのなら同じことだが、アメリカ側にはメンツがあるようだ。まあ、方針は変わるだろう。
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