AI・半導体セクターは生産面では不安なし!

杉村富生 兜町ワールド

数年来、AI・半導体、データセンターセクターが集中物色されてきたが、ここにきて状況は急速に変化しつつある。急騰の反動に加え、気掛かり材料が続出している。コアウィーブ(CRWV)ショック、プログラミング言語「PHP」の脆弱性、相次ぐサイバー攻撃、投資に見合う収益を得られるのか、などがそうだ。こうなると、資金は逃げる。

先週末はインテル(INTC)、アルファベット(GOOGN)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)などが売られた。ハイパースケーラーの一角だ。さらに、有力投資家のブラックストーン(BX)が「アンソロピックは投資不適格」とコメントしたと伝えられ、AI・半導体、データセンターセクターに冷水を浴びせた。ナスダック指数は急落である。

ただ、ミューチュアルファンドの決算は通過した。アメリカ中間選挙(11月3日)はほぼ終わった。結果のいかんにかかわらず、気迷い感は一巡するだろう。与党・共和党の敗北は予想されていたこと。トランプ政権にとっては痛手だが、マーケットには「大統領の暴走を抑える」という意味において、歓迎すべきことではないか。

ヘッジファンドの決算(11月)は峠を越えた。すでに、解約に関する「45日ルール」は10月15日に終了している。とはいえ、相場は弱い。機関投資家は中間選挙の結果待ちだ。彼らは「予測」では動かない。オリエンタルランド(4661)は逆行高である。この強さは評価できる。

エヌビディア(NVDA)の新型半導体(GPU→Vera Rubin)の出荷は順調だ。立ち上がりのトラブルは解消した。実際、日本企業の10月の電子デバイス工業の生産計画は前期比16.6%増、生産用機械工業(半導体製造装置を含む)は15.5%増と高い伸びを示していた。生産面には不安をなしだろう。

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