“夏枯れ”商状では個別銘柄を狙う!(上)

杉村富生 兜町ワールド

キオクシアホールディングス(285A)は7月30日に3万6020円の安値をつけたあと、反発をみせている。6~7月の暴落(6月22日の11万2700円を高値に、68%の下落率)は想定外だったが、投機筋の売りたたきに合ったのは間違いない。彼らは外部環境の悪材料をことさら強調した。某ファンドは2.5兆円の利益を上げた、という。

しかし、投機筋がキオクシアホールディングスをターゲットにしたのは資金量(レバレッジを含め7兆円~8兆円)のファンドの行き詰まりだ。このファンドは昨年来、キオクシアホールディングスに集中投資してきたらしい。それが資金調達難になって、破たん寸前に追い込まれた、といわれている。

それが別なファンドに大量の玉もろと肩代わりされたのが7月29日、30日の両日である。全般相場は“夏枯れ”商状に陥っている。アメリカ市場は好調だ。イラン戦争の終結を先取りしている。ナスダック指数はAI・半導体、データセンターセクターの切り返しを好感する動き。ただ、上値は重い。NYダウは史上最高値圏にある。

一方、日経平均株価は6月22日の高値(7万2831円)を抜けずにいる。むしろ、下ブレのリスクがある。ただ、個別物色機運は極めて旺盛だ。機関投資家は多くがサマーバカンスに入っている。それだけに、夏相場は基本的に、インデックス(日経平均株価、TOPIXなど)にこだわらず、銘柄勝負の投資戦術が有効だろう。

すなわち、月並みな表現だが、「森を見ず、木を見よ」(総論を捨て、銘柄重視)の投資行動である。具体的には元気なキオクシアホールディングス、GO(581A)、いよぎんホールディングス(5830)、ユニバーサル園芸社(6061)、ロート製薬(4527)、アキレス(5142)、三菱マテリアル(5711)、フルヤ金属(7826)などに注目できる。

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