月刊株式CDマガジン発売のお知らせ! キオクシアホールディングスが教える相場の怖さ、そして株価解析の重要性!(2)

杉村富生 兜町ワールド

皮肉なことに、4~9月期の会社側予想では高収益(売上高営業率は76.8%)が逆に、「持続可能なのか」と思われたのは確かです。いや~、これが相場の恐ろしさです。株価は過去、現在ではなく、未来を織り込むのです。とはいえ、3万6020円が売られすぎだったのは間違いありません。

7月29日の売買代金は3兆5859億円(東証プライム市場の27%を占める)、30日は3兆6953億円(同29%)に膨らみました。安値圏での出来高激増は投げ売りだけではありません。これは「新たな買い手」の出現を意味しています。だって、そうではありませんか。売り手に対し、同数の買い手がいるのです。

それに、6月22日の高値時点では25日線とのプラスカイリが49.6%に高まっていました。これは正直、買われすぎです。しかし、7月29日、7月30日の安値圏においては一転、48%のマイナスカイリになっています。こんな局面は断固、買いです。売られすぎゾーンだったのです。

古来、「マイナスカイリは“富”の源泉」というじゃありませんか。会社側は今回の株価暴落を気にしていたようです。7月30日には4~6月期(第1・四半期)の決算発表と同時に、9月末割当の1対3の株式分割、上限3000万株(8000億円)の自社株買いを発表しました。

さて、株価は押し目を入りつつ、戻るでしょうが、当面は先の高値圏奪回は無理ですね。中期的な上値のメドはせいぜい7万円前後だと、考えています。これが相場です。しかし、悪目は出し切りましたね。
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