すなわち、資金の出所は?巨大なハイパースケーラーが中心である。データセンターには270兆円を投じる。国家支援もある。日本ではソフトバンクグループ(9984)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)など、世界有数の企業群が主役を演じてきた。この基本的な流れは不変と思う。
この点はITバブルとは根本的に違う。なにしろ、ITバブル時には高級クラブなどではホステスさんに、「こちらのお客さん、日に焼けていらっしゃる、どんなお仕事ですか」と問われ、「いや~、ネット関係」と答えると、モテにモテた、といわれたほど。ネットはITだ。実は彼の職業は漁師さん(網)だったのだが…。
いずれにせよ、新幹線のグリーン席、飲み屋だって、IT関係者が席巻していた。株式市場もそうだ。だが、晴天の日は続かない。一気に豪雨に見舞われる。暴落である。2000年2月15日には光通信(9435)が24万1000円、ソフトバンクグループが19万8000円の高値をつけた。しかし、その直後に暗転する。
ほとんどの投資家が高値づかみのまま売りそこなった。バブル崩壊は恐ろしい。1990年以降の平成バブル終えんだって、似たようなものだ。まだまだ、「相場は終わっていない」と信じようとする。しかし、1990年のバブル崩壊は日銀(三重野日銀総裁)、政府による執拗な「バブルつぶし」の結果によるもの。
ITバブルに関してはアメリカのグリーンスパンFRB議長が「根拠なき熱狂」と警告、利上げを続けた。もともと、体力の弱い企業が多かっただけに、高金利に直撃された格好である。現状はまったく異なる。巨大IT企業は強い。日本企業には“稼ぐ力”が備わっている。味の素(2802)などの半導体素材企業が好例である。
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