キオクシアホールディングス(285A)は6月22日に、11万2700円の高値まで買われている。この時点の時価総額は59.4兆円(終値の10万8700円ベース)に膨らんだ。東証プライム史上の時価ランキングのトップに躍進したのだ。市場関係者は「これぞッ時代の流れ」と叫んでいた。だが、株価は無情である。
皆さんご存知のように、その後は暴落だ。7月21日には5万1370円の安値まで売り込まれた。半値以下の水準である。2027年3月期の最終純益は3兆8500億円(2026年3月期は5550億円)、1株利益は7000円強と予想されている。専門家は「好業績だし、外部環境は良好だ。PERは7.4倍にすぎない」という。
しかし、株価を決めるのは株価(ファンダメンタルズ→企業業績)だけではない。人気と需給の影響が大きい。古来、「需給はすべての材料に優先する」という。まして、「再帰性理論」は従来の概念と異なる。なにしろ、「株価は正しくない」のだ。だからこそ、筆者はジャッジメンタル・アプローチが有効、と主張している。
日本ではキオクシアホールディングスの暴落が話題を集めていたのと同様に、アメリカではスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(SPCX)である。6月12日に、ナスダック市場に上場したスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズは公開価格135ドルに対し、16日には225.64ドルの高値をつけた。ここが天井である。
その後は失速、7月16日は終値が131.11ドルと、公開価格を割り込む惨状となった。ウォール街では「3日天下」と称されている。アメリカには明智光秀の故事はないと思うが、イーロン・マスク氏の「トリリオネア」(資産1兆ドル超の兆万長者)の“快挙”が3日で終わったのは確かである。ただ、このまま終わることはない、と思う。
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