目先は好悪材料の綱引きだが…?(上)

杉村富生 兜町ワールド

いや~、忙しい相場である。株価指標は乱高下を繰り返している。ボラティリティ(株価変動率)が極端に高い。高値圏でのこうした動きは「強弱感の対立」と解説される。しかし、テクニカル(チャート)的には足形が悪い。天井形成のパターン(ダブルトップ)との見方ができる。6月特有の動きに加え、これには警戒を要する。

なにしろ、622日に72831円のザラバ高値(史上最高値)をつけたばかりである。それが23日には2565円安の69788円と急落した。しかし、25日は一転、3191円高の72366円(終値ベースの史上最高値)だ。「相場は強いぞッ」と思わせといて、26日は3005円安の69360円である。

29日は続落、ザラバ安値67997円をつけた。多くの投資家の皆さんが「何だ、これは?」と受け止められているに違いない。「どっちが本当の姿なのか」と。まあ、「相場は相場に聞け」という。この格言に従えば急落、急騰の両方が正しいのだろう。要するに、好悪材料の綱引きである。

ただし、足元はネガティブ要因が勝っている、との見方が多い。国際マネーは6月(四半期ベースの期末)にポートフォリオの入れ替えを行う。7月以降の買いは独立記念日(74日)以降となる。季節的に、6月は天井形成の確率が高い。目先の動きにはご用心を。チャート的には明らかに、休養を欲しがっている。

GPU(画像処理半導体)の進化に対応、味の素(2802)のビルドアップフィルム(ABF:半導体に使われるフィルム状の絶縁材料)は生き残れるだろう。日東紡(3110)のガラスクロスは必需品である。この2社はイビデン(4062)とともに、「GPU三羽がらす」といわれている。GPUの企画・設計プロジェクトに携わっている。

経済評論家 杉村富生の7月の講演会情報を更新しました。

7月は徳島・阿南市文化会館(6日)、大阪・朝日生命ホール(9日)、

仙台・TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口(25日)で開催します。

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