こうした企業はリガク・ホールディングス(268A)、旭化成(3407)、ADEKA(4401)、ダイキン工業(6367)、三桜工業(6584)、浜松ホトニクス(6965)など推挙にいとまがない。ダイキン工業はアメリカのAIデータセンターの冷却システム会社を買収した。三菱重工業(7011)はNTT(9432)と組み、サーバーを丸ごと浸す方式を開発中である。
これが大きな参入障壁になっている、という。半導体自体の技術革新はすさまじい。3.5か月ごとに様式が変わる、といわれている。エヌビディア(NVDA)のGPU(画像処理半導体)が代表例だ。その点、味の素(2802)は強い。サプライヤー・テクノロジー企業は企画段階のプロジェクトに参加しないと、商機を逃がす恐れがある。
SKハイニックス、サムスン電子(Korea SE)、マイクロン・テクノロジー(MU)が手掛けるHBM(高帯域幅メモリ)、キオクシアホールディングス(285A)がトップシェアのSSD(ストレージデバイス)、インテル(INTC)が強いCPU(中央演算処理装置)は日々進化している。もちろん、圧倒的に高いシェアを誇る。
これらの企業の業績はサプライヤーを含め、絶好調である。部品・部材は品不足が著しい。各社は増産を続けている。JX金属(5016)はデータセンター向けのチタン銅を増産、アメリカ(アリゾナ州)には新工場を建設中だ。しかし、時間がかかる。この結果、メモリー不足は当分の間、続くだろう。
エヌビディアのGPUは技術面ではHopper、Blackwell、Blackwell Ultra、さらにはVera Rubin(2026年末)、Rubin Ultra(2027年以降)の次世代に移行する。Vera Rubinは高電圧直流配電に切り替わる。この結果、液冷による冷却システムは不可欠だ。サプライヤーはうかうかしてはいられない。経営ミスは命取りになる。
7月9日(木曜)に日本証券新聞社主催の株式講演会を開催します。
会場は大阪・朝日生命ホール、筆者(杉村富生)の登壇15:00~16:00です。
演題は『異次元の相場にどう対応するか?』になります。
入場は無料、ぜひご参加を。

