まさに、異次元の相場である。6月16日の日経平均株価は87円高の6万9404円と後半、伸び悩んだものの、高値は7万0020円があった。初の7万円台乗せだ。抜群に強い。利食い売り、および高値警戒感をものともせず、活況を続けている。内外の機関投資家は「持たざるリスク」に脅えていることだろう。
物色の中心は引き続いて、AI・半導体、データセンター関連セクターだ。16日にはキオクシアホールディングス(285A)、太陽誘電(6976)、アドバンテスト(6857)、古河電気工業(5801)、三井金属(5706)、北川精機(6327)、精工技研(6834)などが値を飛ばしていた。このセクターは大商いだ。ただ、銘柄には広がりがみられる。
話題のスペースX(SPCX)のIPO(ナスダック市場)は初値が150ドルだった。公開価格(135ドル)を11.1%上回る水準だ。調達資金は750億ドル(約12兆円)と、過去最大である。世界的な人気を集めている。その後(15日)の高値は193ドルまであった。12日の大引けは160.9ドルだ。とりあえず、大成功といえる。
15日の時価総額は2.53兆ドル(約404兆円)だ。やはり、秋に予定されているアンソロピック、オープンAIの大型IPOを控え、「失敗は許されない」とのムードが証券界にあったのは確かだろう。いずれにせよ、アメリカ市場では時価総額6位の企業が突然、誕生した。これはマーケットの活況を示す出来事だろう。
なお、スペースXの大株主(発行株式数の85%を保有)のイーロン・マスク氏の資産は「1兆ドル」(約160兆円)を超えた、という。億万長者ならぬ、兆万長者である。1兆ドルの資産規模は日本の国家予算を上回る。マスク氏の母国(南アフリカ)のGDPの2倍に相当する。日本のIPOではGO(581A)に妙味があろう。
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