全般相場については再三指摘しているように、第1幕(すっかり貧乏になった日本の怒りの猛反騰劇)に続いて、第2幕(「失われた30年」からの脱却→デフレ克服)、そして第3幕(サナエノミクス→日本再生シナリオ・成長戦略の断行)に突入している。まさに、異次元のマーケットだ。相場は「最後が大きい」という。
日経平均株価は中・長期的に7万~8万円を目指す、と主張している。これは筆者の視点だ。大手証券では2045年に、「30万円」との試算を公表している。年率は8.5%の株価上昇が期待できる、という。これはすごい。まあ、個人的には「10万円台乗せ」が関心事だが…。いずれにせよ、相場は強い。ここは素直な感覚が必要と思う。
物色面では宇宙関連のアストロスケールホールディングス(186A)、量子コンピューターのフィックスターズ(3687)、データセンターのデータセクション(3905)、思惑妙味の北川精機(6327)、値動き抜群のニッポン高度紙工業(3891)、日本電子材料(6855)などに妙味があろう。順張りの世界では強い銘柄を攻めるのがセオリーである。
さて、トランプ大統領の“得意芸” TACO(Trump Always Chickens Out)トレード→「ドナルド・トランプ大統領はいつも尻込みして退く」は誤って受け止められている、と思う。彼は常に、株価を意識している。株価が急落を招くような外交、通商政策を断行し、それが行き過ぎると、突然に方針を転換(妥協)する。その繰り返しである。
仮に、そのコメントを忠実に、反映し売買を行っている投資家は巨利を得ることができる。すなわち、急落→買い、上昇→売りのパターンだ。売っても買っても儲かる仕組みはヘッジファンドの投資戦術である。実際、トランプ政権のおよび有力閣僚の関係者は合法的に、活発に証券取引を行っている。
2024年10月29日(火)から『日刊ゲンダイ』(夕刊紙)に連載た。
コラム 経済評論家 杉村富生 「新NISAで買っていい?企業診断」の掲載は
毎週火曜日になります。

