米中首脳会談前のベッセント財務長官の訪日目的は…?

杉村富生 兜町ワールド

ベッセント財務長官がトランプ大統領の訪中(エアフォースワン)に同乗せず、その前に日本を訪れたのは日銀に金融正常化(利上げ)を急げ、との“持論”を伝えるためだったのではないか、との推論は18日付け当コラムが伝えた通りである。彼は円安進行の要因は「日本の政策金利が0.75%と低いためだ」と主張する。

ただ、これだけのことを言うのに、メチャクチャ忙しい人物がわざわざ日本に立ち寄るだろうか。実は、もうひとつ理由があったと思う。それはアメリカの長期金利だ。日本は今回の為替介入(ドル売り・円買い)の資金をドル債を売却し、まかなった、という。4回の介入による資金は7.6兆円だが、同金額のドル債を売却している。

いや、ベッセント財務長官が懸念を示したのはこの点ではないだろう。産油国の問題だ。原油輸出代金はドルによって決済される。現在、中東産油国の原油輸出はほぼ止まっている。この結果、貿易代金の支払いのためのドルが足りない状況だ。さあ、どうする?いや~、これは困る。

やはり、大量に保有しているドル債を売却するしかないだろう。これはアメリカの金利上昇の引き金になろう。加えて、日本のドル債売却だ。日本には自重を求めるともに、中東諸国のドル調達に関し、協力を求めたのではないか。要するに、「日本はもっとドル債を買え」と。

さらに、ベッセント財務長官の訪日(利上げ→利ザヤの拡大)を反映、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)がジリ高に転じている。再編の思惑を秘めた地銀も堅調だ。メガバンク3行は昨秋合意の対米投資(総額87兆円)の融資業務を担当する。

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