アメリカ大統領は陸海空3軍の総司令官である。緊急時には軍隊を動員できる。しかし、基本は議会の承認を必要とする。大統領権限での戦争の限度は2カ月だ。トランプ大統領はNATO(北大西洋条約機構)からの離脱をほのめかしているが、これには議員の3分の2以上の賛成を求められる。実質、不可能だろう。
イラン攻撃では850基のトマホーク(巡航ミサイル)を使った。ほとんど残っていないのではないか。近代戦争は消耗戦だ。巨額の資金がいる。確かに、工業力がモノを言う。ただ、イラン戦争は国会の議決を経ておらず、「国家総動員体制」というわけにはいかないだろう。
先の大戦の折、ルーズベルト大統領が日本軍の真珠湾攻撃を知っていたのに、やらせたのはなぜか。それは国民の意識を戦争に駆り立てるためだ。ブラックロック・ジャパンが大株主に登場した住友重機械工業(6302)は買える。
筆者は4月末には戦争が終わる、と考えている。無理筋の戦争には限界がある。仮に、地上戦に突入した場合(兵力5万人が待機)、アメリカ兵の損傷は重大な数字になるだろう。イランの革命防衛隊は勇猛だ。しかも、砂漠戦に精通している。厳しい闘いになるのは目に見えている。トランプ大統領はそのことに気づき始めた、と思う。
日経平均株価は2月26日に5万9332円の瞬間高値をつけたあと、3月31日には5万0559円のザラバ安値まで売り込まれた。元凶はひとえに、イスラエル軍とアメリカ軍によるイラン攻撃である。両国は核の脅威を除去する、と主張するが、差し迫った危機があったとはいえない。だからこそ、「無理筋」と主張している。
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