そもそも、debasementって何だ?

杉村富生 兜町ワールド

マーケットは激しく動いている。株価ではない。市場環境だ。先の総選挙での自民党圧勝がそうだったが、変化のスピードが速い。多くの投資家の皆さんが「ついていけない」と嘆く気持ちは良くわかる。しかし、これが昨今の株式市場である。必死に食らいついていくしかない。そうでないと、取り残される。

ここ数週間、金(ゴールド)、銀価格が急落、専門家は「ディベースメント取引の巻き戻しが起こった」と解説する。そもそも、debasementって何だ?これは通貨の価値の下落が予想されるため、代替として金などの資産を購入すること。この流れが、ケビン・ウォーシュ氏が次期FRB議長に指名されたため、激変したのだ、という。

いわゆる、ドルの信認回復である。ウォーシュ氏はリーマン・ショック直後のバーナンキFRB議長時代に、猛烈な金融緩和策に反対した過去(FRB理事を辞職)があり、FRBの資産圧縮を唱えている。もっとも、FRBは最近、短期国債の買い入れ(月に400億ドル)を始めたばかりだ。これを止めるということか。

もちろん、金が買われたのは別な理由がある。各国中央銀行のドル離れ(世界の年間産出量3600トンのうち、2025年は1000トンを中国などの中央銀行が取得)は顕著だ。このトレンドは不変だろう。まあ、金価格は昨年65%、今年25%、銀は昨年148%、今年63%の急騰劇を演じていたのは確かだが…。

ロボティクス、データセンター関連の日立製作所(6501)、ユニチカ(3103)、ダイフク(6383)、ナブテスコ(6268)などは2026相場の本命的な銘柄群だろう。人工ダイヤのイーディーピー(7794)の業績はボロボロだが、岡本硝子(7746)がそうだったように、株価的には狙い目だろう。

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