杉村富生 兜町ワールド
年末相場は「掉尾の一振(とうびのいっしん)」と形容されるように、材料株を中心に乱舞的、かつ華やかな状況になるものだが、今年は違う。土壇場に来ての急落商状である。これでは一振どころか、三振じゃないか。
まあ、4~11月に、良いところをすべて出し切った面がある。なにしろ、日経平均株価は4月7日の3万0792円を安値に、11月4日には5万2636円の史上最高値まで一気に駆け上がった。ベテラン営業員が「こんな激しい急騰劇は経験がない」と語っているほど。
わずか7か月間に、2万1844円、70.9%の爆騰劇を演じたのだ。自律調整に進むのは当然だろう。しかし、大きな上昇トレンド(日本再生第2幕)が崩れたわけではない。2026年にはその開演を迎える。
物色面ではやはり、国策に沿う防衛力増強、造船業の復活、金融の正常化、地方(農林業)の再生、第4次産業革命の流れを受けたデータセンターの建設、半導体の国内生産、量子コンピューター、フィジカルAI(人工知能のロボティクスの融合)などがメインとなろう。
具体的にはファナック(6954)、日立製作所(6501)、住友金属鉱山(5713)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、ナブテスコ(6268)、富士通(6702)、日鉄鉱業(1515)などに注目できる。
12月22日(月曜)に日本証券新聞社主催 大山日ノ丸証券協賛の株式講演会を
開催します。会場は米子コンベンションセンター(ビッグシップ)、
筆者(杉村富生)の登壇は15:30~16:30です。
演題は『2026年“午年”相場を展望する!』になります。入場は無料、ぜひご参加を。
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